この記事は、素数大富豪 Advent Calendar 2023の4日目の記事です。
https://adventar.org/calendars/8629
昨日は、もりしーさんによる、素数がモチーフの音楽についての記事でした! 冒頭の7QTQTJのメロディがとても良く、そこから一気に素数音楽の世界に引き込まれます。
https://prm9973.hatenablog.com/entry/2023/12/03/035111
はじめに
こんにちは、さしみです。皆さんは4枚出ししてますか? 今や20枚を超える素数が飛び交うことも珍しくなくなりましたね。それでも、4枚出しの重要性が衰えたわけでは全くありません。切り札を出した残りが4枚になることもあれば、KJQJを切り札にした二刀流戦法、あるいはそれを超える合成数(OverKJQJ)が試合を決めることもあります。
そこで、今回は、そんなときに使える、数札だけで4桁の4枚出しの一部を紹介します。と言っても素数自体については語り尽くされていると思うので、覚え方に重点を置いて書いていきます。始めたてだけど強くなりたいという人、語呂が好きな人に読んでいただければと思います。もちろん今年のアドベントカレンダーのテーマ、ハム肉も登場します!
始めに、4枚4桁の素数は並べ替えを無視しても246個あり、全て覚えるのは大変です。ということで、各桁の数字が全て異なるものに限ってしまいましょう。これなら80個にまで減ります。
それでも多いよ、という私のような人のために、前半ではさらに1を使わない42個をピックアップして紹介します。上手くペアを作りつつ覚えられるので、実質20個くらいの語呂を覚えるだけでマスターできるはずです!
1なし素数表
兄さん/肉
4723/4729:シーナ兄さん/肉
7523/7529,7823/7829:軟膏、縄
8423/8429,8623/8629:箸、ハム
8923/(8929),9623/(9629):パック、黒
兄さん
4523:横兄さん
5623,5923:ゴム兄さん、呼吸兄さん
肉
6529:むご肉
シーナ
3947,6947:ミクシーナ、ロックシーナ
3847,8647:サバシーナ、ハムシーナ
6247,6547:むにシーナ、むごシーナ
3547,9547:巫女シーナ、救護シーナ
コバ
5827,5843,5867:コバツナ、コバヨミ、コバルナ
5839,5849,5869,5879:コバミク、コバ四駆、コバロック、コバナック
346X(X=1,3,7,9)
無惨
7963,8963,8563,6359:泣く無惨、吐く無惨、箱無惨、無惨呼吸
残り
8753:花ゴミ
7489:ナシバック
6257,8627,4259:むつ粉、ハムツナ、四つ子くん
1なし解説
素数表の形になっていた方が見やすいと思ったので解説はここでまとめてします。まずは「兄さん(23)」と「肉(29)」のどちらが終わりでも素数になっているものです。これが意外と多くて、見つけたときは少し感動しました。同じ行に並んでいるのはなんとなくペアっぽい組み合わせです。箸肉、ハム肉、のように唱えて覚えましょう。
次に「兄さん」のみのものです。呼吸兄さんは鬼を滅してそうな感じがしますね。兄だし。するとゴム兄さんは(兄ではないけど)身体がゴムのように伸びる海賊のことでしょうか。
「肉」だけなのは少ないです。ゴム肉を出せない代わりにむご肉を出すことができます。ここまでの素数は特に覚えやすいのでおすすめです。
次はなんと「シーナ(47)」です。シーナってなんでしょうね。あまり深く考えずに覚えると意外にもすっと頭に入ってきます。1,2段目は音楽関係、食べ物関係です。3段目はむにっとしたシーナと惨いシーナです。最後は巫女のシーナと(救護する)看護師のシーナです。シーナのファンアート(人間でもそれ以外でも)お待ちしております。
最後の大きなまとまりは「コバ(58)」です。これだけ頭につける数字になっていることに注意してください。意味はシーナ以上によく分かりませんがとにかく語感が良いです。特にコバロックを始めとした下段の素数が本当に好きです。ちなみにエゴロックというボカロの名曲があるので知らない人は聴いてみてください。
その次にある「三四郎(346)」は有名な四つ子素数で、末尾が1,3,7,9のどれでも素数になります。他にも使いやすいものはいくつかあるので、後で紹介します。
その下からはグループ化できず余ってしまった素数になるのですが、その中で一応まとめられたのが「無惨(63)」素数です。泣く無惨、吐く無惨はいい感じのペアですね。次の箱無惨はなんか、箱を背負っているのは呼吸兄さんの方では……という感じがしますね。無惨呼吸も同じですが、こちらだけ順番が逆で「ご苦労さん(5963)」になってしまうと67×89で素数ではないことに注意しましょう。
あとは本当に余りで、私も覚えているか怪しいものがあります。やはり「エゴロック」っぽい語感のナシバックは好きで、あとは四つ子くんが双子ですらないというのが面白いと感じます。
以上、語呂はいかがだったでしょうか。どのようなやり方でも、上の素数を全て覚えれば「2~9のみで被りのない4枚出し」で奇数を含み、和が3の倍数でないものは必ず出せるようになります。心強いですね。
さて、後半は1を含む素数なのですが、前半ほど覚えやすい方法を考えられていないので一部の紹介に留めます。私が現時点で使いこなせるのもだいたいこの範囲になります(ということで全部は分かりません)。
1あり素数表
シーナ(追加)
5147,8147:恋シーナ、はいシーナ
K入り
4513,4813:しごキング、しばキング
8513,8713,9613:箱キング、花キング、黒キング
Q入り
9127:クイーンニーナ(その語呂はQ27(素数ではない!)では?)
8123:はい兄さん
4129,4127:良い肉、良いニーナ
1259,1289,1237:アツ獄、アツ漠、あつみな
四つ子素数
148X,187X,325X,943X
偶数降順素数
6421,8641,8521
1あり解説
また少し解説をします。最初はシーナ素数の追加ですね。被りがあるものも探索すると良いのかもしれません。
次の2つは3枚出しもできるものです。覚えておくと一石二鳥ですね。しばキングとかは面白くて好きです(実は、しごキングの方は5413という上位互換があります)。Q入りの方は少し覚えづらいですね。アツ獄とアツ漠は暑い地獄と暑い砂漠みたいなイメージで、派生に「アフロ獄(12659)」と「アフロ漠(12689)」があります。ただし、これらと148Xはラマヌジャン革命の1729よりも小さいため、強い4枚出しを切り札にする前提で出す際には注意が必要です(上位互換もありますがここでは省略します)。
四つ子素数はどれも覚えておくと役に立ちます。実は9437は前に紹介した3947の上位互換なのですが、3947も語呂があるので紹介しています。
最後は偶数降順素数と勝手に呼んでいる3種類です。偶数のみで差が同じ3枚を大きい順に並べて1をつけると素数になります。覚えやすくて便利ですね。少し脱線すると差が0として2221,4441,6661も素数になるようです。
おわりに
ここまで、1が入る方の4枚4桁被りなし素数を半分ほどですが挙げてみました。残りは覚えたくなったらぜひ自分で考えてみてください。私が頑張ってみたところでは21,51,61終わりで全てカバーできます。
また、前半と後半でこのような分け方をした理由は、1が入っているものは最悪1始まりで並び替えその場で素数判定できるからというものでした。しかし、実際は37や41辺りまで1分で割り算するのは私には難しく、また前述のように革命されるリスクがあるため思い通りにはいきませんでした。ただ、一つの分け方としてはアリですし、1は絵札をバラすなど何かと使い道が多いため全く無意味でもないのかなと思います。
それから、これらを全て覚えたらぜひ被りのある4枚出しにもチャレンジしてみてください。今の私も「ゴルゴ(565X)」四つ子素数や「よろしく(4649/6449)」などの語呂や紹介した四つ子素数で被りができるもの、9923/9929など(とHNP!!)に頼っているのですが。
次回以降の記事では、おすすめできる覚え方を考えたものの量が多く書き切れなかった4枚6桁や、overKJQJの語呂の紹介をできればと思っています。最後までお読みいただきありがとうございました!
明日の素数大富豪 Advent Calendar 2023は、3TKさんによる今年のイベントのまとめです。マスプライム杯など私が参加したものもあるので、振り返りながら読みたいです。