素数大富豪で勝ちをもぎ取る(競技編)

こんにちは、さしみです。素数大富豪を楽しむにはやはり勝つことも必要という考えのもと、前回の記事では素数大富豪CPUに勝つ方法を紹介し、一方でその状態でガチ勢に挑むと意味の分からない負け方をするという話をしました。

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今回はいよいよ、壁を超えて素数大富豪の競技に参戦するための、最低限の武器を身につける方法を解説します。できる限り「面白そう!」と思えるような紹介の仕方で、さらに興味や得意に合わせて2パターン用意しました。強くなりたいという人、諦めかけている人の参考になれば幸いです。

全出しとは

広義の全出しとは、手札を全て出すこと、つまり、手札を全て使った素数出しや合成数出しを試みることです。

多くの場合、その試みは失敗し、ペナルティとして使った枚数と同じ枚数の山札を引くことになります。すると、手札は全出しをする前の2倍に増えるわけですが、これによる手札の強化(有用な札を手元に増やす、強い切り札となる素数・合成数を揃える)が全出しの主な目的です。

ただし、この記事では、以降、場に何もないときに手札を全て使った素数出しを試みることのみを「全出し」と呼び、相手が何か場に出しているときにそれに対して手札を全て使った合成数出しをすることは「合成数カマトト」と呼ぶことにします。

ちなみに「カマトト」とは「知っているのに知らないふりをする」という意味があるようです。手札を全て使った合成数出しというのは基本的に成立しないことが明らか(QQK=1233×569TJなど)なのですが、それを自覚していながら建前では合っているかもしれないという風に出すことからこの呼び方になったのでしょう。

合成数カマトトの実例については、以下のカステラさんによる記事の「『全出し』とは」の項目でも解説されています。

graws188390.hatenablog.com

また、全出しは手札を適切に並べて出した場合(3の倍数でなければ、出したプレイヤー視点で)素数である可能性があり、もし素数であれば即座に上がりの条件を満たして勝つことができます。これは枚数によっては無視できない確率となり、この記事で紹介する勝ち方にもそれを積極的に狙うものがあります。

確率については以下のさしみの記事も参照してください。

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全出しおよび合成数カマトトは素数大富豪における合法な手段で、ルール上特別なものではありません。しかし、実用的にはゲームの途中で手札が大量に増えるという効果が非常に強力なものとなります。そのため、これを前提とするプレイングと、しないプレイングには(前回の記事で触れた通り)隔絶した差があります。特に合成数カマトトはゲームの目的に逆らっているように見えることから遊びの場では避けられがちですが、勝ちを狙う上では少なくとも無視することはできないのです。

全出し後の組み切りとは

全出しを意識したプレイヤー同士の対戦では、両方のプレイヤーが初手で全出しをするという展開がよく起こります。全出しをした先手に対して、初期の手札では強さで劣ることが多いことから後手も全出しをする、というのは常識に近いものですが、それ以降の立ち回りについてもある程度の型は確立されています。

概念的なところは以下のさしみの記事を参照してください。

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具体的な手順については以下の3TKさんの記事を参照してください。

hana3101382283.hatenablog.com

全出し対策とは

しかし、素数大富豪で部分的にでも競技の上級者と渡り合うためには、必ずしも全出しした後の手札を自由自在に使いこなせるようになる必要はありません。相手が全出しや合成数カマトトをしてくることは前提として受け入れる必要がありますが、その対策自体は全出しした後の組み切りを最低限にしても可能だというのがこの記事の趣旨です。

その方法は大きく分けて2つあると考えています。一つは、先手で相手に手札を増やすターンを与えないように2手で上がったり、手札を増やされても効果がある切り札を集中的に運用したりするものです。もう一つは、自分も積極的に全出しを行い、強化された手札で戦いつつ隙を見て勝ちにつながる全出し「成功」(出そうとした数が素数で実際に出せること。HNP、Happy New Primeとも)を狙うものです。

以降の項目でそれぞれのやり方とメリット・デメリット、どのような人に向いているかを解説します。まずは両方に目を通してみてください。

基本戦術を強化、相手に選択を押し付けろ!「初手組み切り型」

一つ目は、初手からの動きを工夫して相手に隙を与えない「初手組み切り型」です。

素数大富豪のCPUに勝てる方なら、同じ枚数の素数を出していき大きい素数で親を取ることはできるでしょう。まずは、その基本的な戦術についてパターン化して、全出しを考慮しても有力なラインを考察します。そして、その動きを合成数カマトトされたときに即座に上がれる「二刀流」と「ブラフ」で補助します。さらに、初手で大きな素数を出して残りで上がるという動きで勝率アップを図ります。

1 オーソ・ラリー

場を流すことなく同じ枚数の素数を複数回出すことを「ラリー」と呼びます。ラリーの良さは、切り札となる最強に近い素数を1つしか用いずに、より多くの回数素数を出して、手札を減らすことができる点にあります。

しかし、全出し(合成数カマトト)を考慮する場合は、そもそも多くの回数素数を出さなければ上がれないこと自体が弱みになってしまいます。相手はこちらの素数に対して必ずしも素数を返す必要はなく、こちらが上がりそうになるそのときまで合成数カマトトを繰り返して手札を強化することができるためです。

たとえば、443→8T1→KQK→29という組み切りを実行するとき、最初の2つの素数に対していずれも合成数カマトトをされた場合、相手の手札は1回目で(11+1)×2=24枚、2回目で(24+1)×2=50枚になると計算できます(1を足しているのはドローのため)。これは自分の手札以外の札53枚のうち大部分を占め、KQKに対しては(さらに1枚のドローを含め)なんと100%の確率でKKJを返すことが可能です。

そのため、合成数カマトトを考慮した組み切りを行う上では、切り札までに素数を出す回数を極力減らすこと、相手が一度は合成数カマトトをしても通る(返されない)可能性が高い強力な切り札を使うことが必要です。ここでは、同じ枚数の素数を出す回数ごとに組み切りを分類し、それぞれで求められる切り札の強さについて議論します。

ちなみに、素数を返しながらでも相手が余分にドローすることができる、同じ切り札を持っていても相手が先に出す可能性が高くなる、そもそも自分がラリーの途中(1番目を出した後であれば2番目)で出そうとしている素数より大きい素数を返してくることがある、などのデメリットがあるため、全出しを考慮せずとも同じ枚数の素数を出す回数が多い組み切りは比較的弱くなります。

具体的には、同じ枚数の素数を出す回数は3回以下が現実的です。その上で、ここでは3回のものを特に「ラリー」として取り上げ、2回のものは「オーソ」と呼ぶことにします(この記事の範囲ではそこまで分ける意味はありませんが、上級者に近づくほど強さの違いがはっきりしてきます)。4回以上は弱すぎることもありますが、11枚の手札からは3枚出し以上では実現できないためあまり考えなくて良さそうです。

まず、オーソでは最初の素数を出した直後、ラリーでは最初と2番目の素数を出した後に、相手が合成数カマトトを選択できるタイミングがあります(切り札を出した後は返されない限りは上がれるため)。ラリーは合成数カマトトを2回されうる点がオーソより弱いですが、合成数カマトトを1回されるだけでも返される切り札を多く扱うこと、選択肢が限られる中で理論上は多少弱い戦術も使う必要があることからここでは有力な選択肢とします。

ここまでの前提を踏まえて、相手に合成数カマトトを1回されても返されない確率が10%程度以上ある切り札をAランク、相手が合成数カマトトをしなければ返されない確率が50%程度以上ある切り札をBランクとします。

Aランク:KK=13×T1, KQ=2^5×41, KKJ, KQK, KJQJ

Bランク:QK, KJJ, KTJ, KJTK, KTQJ, QQQJ, 9KTJ

だいたいこのような感じです。Aランクは合成数カマトトをされた後に出してみる価値があり(KKとKKJはより高いレベルでも変わらず有力な選択肢となります)、Bランクはオーソやラリーの切り札として使うのに一定の説得力があります。それ以下は合成数カマトトされても返されても勝てないので切り札とは言えないと考えてください。

今回の戦略では、可能な限りBランクよりもAランクの切り札、ラリーよりもオーソで組み切りを行うのが良いとしつつ、以上の切り札全てでのオーソおよびラリーをすべき(やらないよりマシとも)と位置づけています。まずはこの基本的な組み切りを頭に入れて、必要に応じて以降の項目も活用してください。

注:ここから言いたいことが分からなくなってきたので手抜きになります。要望があればその都度加筆していこうと思います。

2 二刀流

二刀流自体がこの記事にとても近い思想で発明されているので、まずは以下の3TKさんの記事を読んでください。

hana3101382283.hatenablog.com

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つまり、最初に出した素数に返されれば切り札を出してオーソが成立し、合成数カマトトをされれば即座に上がることで返されるリスクを回避して勝てる(後に述べるブラフが成立する)という戦術です。どう見てもオーソの上位互換、理論上最強なのですが、常に実行できるわけではなく、少しでもできる確率を増やすことが重要です。

KJQJ、KTQJの二刀流は後々まで重宝しますし、そこで覚えた7枚11桁の素数がほかの場面で役に立つことも多いです。4枚出しは多少覚える必要がありますが、以下のさしみの記事で紹介されるような札の被りがない4枚4桁でしばらくは事足りるでしょう(覚え方はなんでも良いです)。

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KKJの二刀流はKKJのオーソが強いことから優先度が多少下がりますが、KQKとKJJの二刀流は今の時点から覚えても良いでしょう。ただし、5枚出しを覚えてからそれに使う札を切り札につける素数を覚える、という流れの方が一度に覚えるものは少なくなるので、無理に採用する必要はないでしょう。

3 ブラフ・擬似ブラフ

ブラフとは、何か素数を出して、オーソやラリーだと思った相手が合成数カマトトをしてきた次のターンで、用意していた素数を使って即座に上がってしまう戦術です。この記事で想定するレベルではどうしてもオーソやラリーが多くなるので、強い相手には合成数カマトトをされる可能性が高くなるのですが、だからこそ効果的になります。

逆に、ブラフを匂わせることで合成数カマトトを牽制し、オーソやラリーが通る状況を作るという意味でも、無視できない割合でブラフができるのは強いです。

ただし、配られた11枚の手札から4枚出しをして残りで上がることを考えると、7枚の手札を使い切る必要があります。3枚出しであれば残りは8枚になります。これだけ枚数の多い素数を大量に覚えるのは大変です。実際のところは7枚消費の合成数出しやグロタンカットを活用できるときにブラフを検討できれば強い方でしょう。

そこで、もう一つ、知っている素数で上がれなくてもオーソやラリーが失敗しそうと思った段階で全出しすることをおすすめします。これを、上がれるのが低確率ではあるもののブラフと似た効果があることから「疑似ブラフ」と呼ぶことにします。

ここではその基準を、先に紹介したBランクの切り札を用意していて、1回でも合成数カマトトされたとき、としておきます。相手に合成数カマトトされてから全出しした場合の勝率は、現実的にはHNPの確率プラスアルファの10~20%ほどしかありませんが、Bランクの切り札がほぼ確実に返されることを考えると強行するよりはマシとなります。

やや机上論からくる願望も入っていますが、疑似ブラフによってもやはり合成数カマトトを牽制する効果は多少あると思っています(HNPされなければ勝ちならやはり合成数カマトトし得にも見えますが)。こちらの選択肢を増やして相手を迷わせていきましょう。

4 絵札攻勢・枚数攻勢

一般に、絵札が5枚以上、あるいは全体の枚数が9枚以上の素数は、返されない確率が7割程度あります(前者は相手の絵札が足りなければ確実に返せない、後者は相手の知識にも依存する)。そのため、そのような素数を出して相手にパスまたは素数出し失敗をさせ、次の手で上がるということができれば、相手が全出しを習得しているかどうかに関係なく勝つことができます。

より詳しいやり方と、覚えるべき素数については、以下の3TKさんの記事を参照してください。

hana3101382283.hatenablog.com

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補足すると、最初のうちは揃いやすいものから覚えることが重要です。絵札が5枚であればT、J、Q、Kが全て含まれるもの、枚数が9枚であれば被っている札が2種類以内などと少ないものがおすすめです。

9枚出しは語呂四つ子素数をおすすめしましたが、いくつか覚える気力が湧くものであればなんでも良いところはあります。もう一つnishimuraさんの素数を紹介します。他にも、私からは987643QTJのようなバラバラの素数、82654654Xのような偶数消費素数をおすすめします。

絵札2枚可変型、特に9枚11桁

また、他に強い選択肢がない場合に揃いやすい素数を選ぶとなお良いです。たとえば、KKJやKQKが揃っていれば3枚出しができるため、Kが少ないか全くない素数は優先されます。

それから、これは対初級者に絞った話になりますが、絵札4枚以上や8枚出し以上などと条件を緩和しても、相手に返される可能性は高くなるものの一定の効果が見込めます。ただし、枚数が少なくなるほど余る枚数が増え、余った方の手札で次に上がる難易度が高くなります。そのため、それに対応した4枚4桁などはある程度カバーする必要が出てきます。

まとめ1

理論上の強さは妥協しつつ、必要な知識は全出し後の手札を使いこなすよりは少なくしたつもりです。自分の知識で勝てた感が欲しい人、堅実な人におすすめです。

ちなみに、後手で相手が全出ししてきた場合は基本的に何をしても苦しいですが、もともと後手は不利なので諦めましょう。二刀流と、Aランクの切り札でのオーソは希望が残ります。絵札攻勢、枚数攻勢は相手が少しでも同じような素数を覚えている場合(24枚の手札には揃っている確率が非常に高くなるため)ほぼ勝てませんが相手の知識によります。

一撃必殺、外しても粘れ!「全出し型」

よほど簡単な組み切り以外は捨てて、とにかく全出しするだけです。とはいえ、それで勝率を最大限上げるためにはいくつかポイントがあるので、軽く触れておきます。

グロタンカットなどを活用し、手札の桁数を減らすことが重要です。小さい数ほど素数の割合が高い、つまりランダムに出した場合のHNPの確率が高いです。最初にQKなどの切り札を出してから残りで全出しするのも有力です。

全出しに失敗した場合は、増えた手札で相手の出してきた枚数に対して切り札を返し、再度全出しすると追加でチャンスが貰えます。このために、5〜9枚出しの切り札を一通り覚えておくと強いです。

慣れてきたら、n枚出しをHNPしたらn枚出しの切り札を出して残りで上がれる、といった状況をうまく作れると切り札を温存できる、HNPの桁数を減らせる、などのメリットがあります。

こちらの型を採用するなら11枚程度の数で1001チェックは最低限できることが望ましいです。より小さい数では2001チェックを採用したり、より大きな素数で試し割りしたりするとHNPの確率を上げられます。

ここで、全出しの確率を取り上げておきます。冒頭の記事で書いていることですが、例として、初手でありそうな14桁を1001チェックまでして出した場合、約16.6%の確率でHNP、一撃必殺ができます。

魔神ブースター(およびスライダー)という1001チェックをしやすい並べ方の工夫も紹介しておきます。

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ところで、HNPしたのに(特定の条件でしか)勝てない、というのは最悪に近いです。HNPした後に1を引かないと勝てない、HNPを2回連続でしないと勝てない、などのケースは、多くの場合桁数を増やして確率を多少下げてでも、手札の全てでHNPを試みた方が強くなります(そもそも相手に出されたわけのわからない切り札を返さないと話が始まらない、みたいな場合は例外です)。

とにかく試行回数を増やす、個々の全出しの確率を上げることが重要で、ここに書いていないものでもその目的に貢献する工夫があれば積極的に取り入れてみてください。

少し外れますが、全出しに集中すると決めていても、KKJと57を両方持っていて簡単にオーソができるレベルの勝ちパターンは拾えると良いでしょう。将来的に、初手で簡単に勝てる手段がある場合はそれで勝つ、それ以外は全出しする、失敗した結果手札がすごく強くなったら組み切りもできる、くらいのバランスを目指せると理想かもしれません。

まとめ2

知識はほぼ不要、やることもワンパターンから始められる一方、計算と立ち回りの両方で工夫が活きる型です。一撃必殺が好きな人、すぐ勝ちたい人、計算が得意な人におすすめです。

その後の成長ルート

ここまで、初手組み切り型と全出し型の2つを紹介してきました。まずは興味を持った方について、できることからやってみてください。

体感ですが、始めたばかりでは上位のプレイヤーに対してゲームごとの勝率が10〜15%くらい(ただ全出しをするよりは良いくらい)、上手くやれば20〜25%くらいにはなると思います。

ここでは、それで片方をマスターした後に、どうすると強くなりやすいかという道筋を示しておきます。

勘の良い方なら気付いているかもしれませんが、両方の型をできるようにするというのは有力です。手札が初手組み切り型に適しているとき、たとえば強い切り札や二刀流が揃っているときにはそちらを実行し、そうでなければ全出しして勝率を取りに行くと両方のメリットが活かせるでしょう。

一方で、無理をして両方を極める必要はありません。初手で全出しをするかしないかという軸で見ると、全出しする前から強い手札は全出ししても強い傾向があるため、初手の組み切りを逃しても全出しした上で有利に戦える場面は多いです。逆に、無理に全出しを頻繁にしようとしなくても、初手で組み切れる場面を増やしつつ、最終手段的にした全出しについて少しずつ理解を深めていけば強くなれます。

では改めて、片方、あるいは両方の型がそれなりに身に付いたらどうするか。それはやはり全出し後の組み切りを身につけることになります。

この記事の範囲を外れるので詳しくは述べませんが、全出し後も最初のうちは特に組み切りを重視するか、ある程度HNPを絡めるかという選択の余地があり、ここで紹介した考え方も助けになってくれるはずです。

再度になりますが、全出し後の立ち回りの分類については冒頭で紹介した3TKさんの記事が参考になります。

おわりに

相手が全出しや合成数カマトトをしてくる場合、無対策ではほとんど何もできずに負けることが多く、ゲームの楽しさも感じづらいという問題がありました。自分も全出しをするのはその対策として有力ですが、いきなり全出し後の立ち回りを身につけることを目標にすると難しすぎるように思われます。

そこで、目標を下げ、要求する知識や立ち回りを減らしつつも、一定の割合で勝つことができ、さらに勝ったときの楽しさが分かりやすそうな方法を2種類紹介しました。

対象とするレベルの人がコンタクトを取れる範囲にいなかったため、実戦による検証はできていません。また、必要な素数を具体的に挙げることも一部を除いてはしていません。その辺りは、もし実際にこの記事を参考にしようとしてくれる人が現れたら整備しようと思います。

最近の界隈を見ていると、強くなる人は全出し後の立ち回りもどんどん吸収していくし、そうでない人はCPUに安定して勝つレベルに到達できずに諦めてしまうような気がするため、今のところはこの記事の対象が少ないのは間違いないと思います(後者の人へのサポートを考えた方が役に立つかも)。とはいえ、成長した後者の人、「素数大富豪概論」(残念ながら全出しについてはほとんど言及できていません)を読んだ人、全出し登場前のプレイヤーなどにはいずれ役に立つことを期待しています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

素数大富豪で勝ちをもぎ取る(CPU・カジュアル編)

こんにちは、さしみです。皆さん、素数大富豪で勝てていますか? やはりゲームというからには勝たないと面白くないと思いますが、少数のガチ勢が10年かけて戦略を煮詰め切ってしまったこのゲームで、いきなり大会に出て勝ちを掴むのは簡単なことではありません。

そこで、2つの記事に分けて、素数大富豪で勝つ、そして楽しむ方法を解説することにしました。

前半となるこの記事では、長くなってしまった前提の部分を解説します。まず、素数大富豪のCPUを紹介し、それに勝てるまでの練習方法をざっくりと示します。次に、その状態でガチ勢のプレイングに触れたときに何が起こるかを例示します。最後に、それでも素数大富豪をやめる必要はないということを強調し、カジュアルなプレイヤーとして活動する道を紹介しつつ、後半で解説する「簡単なガチ勢対策」の存在を示します。

後半の記事では、素数大富豪でCPUになら勝てるくらいの人を対象に、ガチ勢に一矢報いる、そして得た達成感を糧に高みを目指すための最初のステップを紹介しようと思います。

一連の記事が楽しい素数大富豪ライフを実現する助けになれば幸いです。

前提(CPUに勝つまで)

素数大富豪のCPUとは何ぞやという方、これです(あえてver.3を提示しています)。

https://searial.web.fc2.com/tools/sosuv3.html

まずはちょっと遊んでみてください。自分の手札を出したい順に押し「場に出す」を押すことで素数を出すことができます。合成数出しはやや複雑なのでサイトの説明を参照してください。

12,10,7を順に押す

12107を出す

 

5戦くらいやって勝ち越せた人は次の章まで飛ばして大丈夫です。3枚出しくらいまでを堅実に使いこなせればいけそうですが、手札が微妙な場合もあるので意外と難しいです(運が悪かったと思ったらもう一度やっても良いです)。

全く歯が立たないという場合は知識不足の可能性があります。既にリストになっている素数ならカンニングしていいことにして再チャレンジしてみてください。おすすめは以下ですが、自分の好きなものを探して大丈夫です。また、リストから素数を探すのに時間がかかることがあるので、設定で「制限時間」を「-1」(無制限)にしておくと良いでしょう。

それでも勝てない人はまだ偶数の扱いに慣れていない可能性があります。設定で「偶数を減らす」にチェックを入れつつ、偶数を多めに引いたときはできる限り末尾以外に偶数が多い素数を選んで出すことを心がけてみてください。

それでも負けの方が多い場合、切り札(強い素数)の扱いに慣れていない可能性があります。QKやKKJなどの切り札と、67や443などの弱い素数をワンセットにして、弱い素数→切り札の順番に出すことを心がけてみてください。もちろん、強い素数ばかりを連打できる手札から遠慮なくそうしてください。

「初期枚数」を変えるという選択もあります。これは最初に配られる手札の枚数で、デフォルトでは大会などでよく用いられる11枚に設定されていますが、最低の「7」に設定すると上がりまでに必要な素数の数が減って見通しが良くなります。

また、裏技というほどではありませんが「リセット」を押すとすぐに新しいゲームを始めて手札を一新することができます。これでリセマラを繰り返して勝てそうなら素数を出してみるのでもアリです。

以上のどこか、自分が勝ち数を積み上げることができる設定で経験を積みましょう。物足りなくなってきたら徐々に厳しい設定にしてみてください。最初の設定で勝ち越せるようになれば、友達に自慢できるくらいの強さにはなっているはずです。

前提(ガチ勢の壁)

では、CPUに勝てるようになった状態で、素数大富豪オンラインで対人戦をするとどうなるか、見てみましょう。

あなたは先手で、T87→KTJ→57→643という勝ち方を考えます。KTJはそこそこ強いので、相手の手札次第では十分に勝ち目がありそうです。CPUだったらT87に釣られて中途半端にJやKを使ってくれるかもしれません。

しかし、相手は意味の分からない合成数出しをしてきました。よく見ると、相手の手札が増えています。合成数出しに失敗したので、大量(おそらく元の手札の枚数と同じだけ)のペナルティを引かされているのです。

あなたは気味悪さを感じながらKTJを出すでしょう。そうすればこちらの手札は5枚になりますし、あと一手で上がれるようにもなります。パスしてくれれば勝ちです。

ところがKQKを返されてしまいました。相手の手札を24枚とするなら、山札の半分近くを持っているわけですから、KJJやKQKがあるのもおかしなことではないのです。

あなたはパスするしかありませんが、相手の反撃は止まりません。まずは7枚出し以上の大きな素数。これにはこちらは枚数が足りず何も出すことができません。さらには残った絵札を投入した98QTJのような素数。これにも同じ枚数でこれより大きい素数が作れずパスするしかないでしょう。

そうこうしているうちに相手に上がられてしまいました。何が起きたのか、理解に苦しむでしょう。カマトト(手札を増やす動き)にKTJは通らないよ、なんて当たり前のように解説された日には、こんな感想しか出ないと思います。

クソゲーだね!

素数大富豪をやめる前に

ちょっと待ってください。

確かにここで紹介したものをはじめとする上級者側の戦略を理解した上で自分が実行するのはそう簡単なことではありません。場合によっては月単位の精進が必要となることもあります。

しかし、理解した上で一定の対策を施すだけならそれよりもいくらか簡単です。少しの素数から段階的に強くなっていくことも可能です。そして、これがこの記事(後編)のメインテーマとなります。

それから、その前に、そもそもこのような「次元の異なる」対戦をしないという道もあることは覚えておいてください。

現在は素数大富豪ランチ会や素数大富豪で遊ぼう会など、カジュアルなプレイヤーを対象としたイベントも多くあります。

様々な意見があるところですが簡単に言えば、カジュアルなプレイヤー、またそのような場に合わせた参加者は、手札を増やす戦略を避ける傾向があります。すると、必然的にCPUに勝てるくらいの実力でちょうど勝ったり負けたりするレベルになります。もしかしたらかなり勝ててしまうこともあるかもしれませんが、きっと「上手い」と言ってもらえるはずです。

もう一つ、手札を増やす戦略を対策せずにガチ勢とも渡り合える方法があります。それは、ペナルティの枚数を最大1枚などに制限してしまうことです。素数大富豪オンラインにもそのルールの部屋があります。あまり大会では採用されていないルールですが、いろいろな人を誘ってみても良いですし、あえて深く研究してみる手もあると思います。

いずれにしても、素数大富豪の楽しみ方は人それぞれです。別に偶数を減らして、素数表を皆で見ながらパーティーゲームとして遊ぶだけで終わっても、それはそれで良いと思います。

ある程度は強くなりたい、という方向けの話に戻りましょう。将来的にガチ勢から勝ちをもぎ取ることを目指すなら、今のうちに初級者(競技者のレベルの分類で「CPUに勝てるくらい」に該当します)もいる大会に出てみるのもおすすめです。そこで初級者と互角の戦いをして満足感を得つつ、ガチ勢の動きをじっくり観察してみましょう。

実際に出るなら、マスプライム杯、PQCS、梅森戦辺りは初級者も一定数います。

一旦のまとめ

ところで、楽しみながら上達するコツは、どのようなゲームにも勉強にも言えることですが、「勝つか負けるかの戦いに、自分の実力を発揮して勝つ」(そしてドーパミンを出す)ことだと思っています。

この記事では、そのために素数大富豪CPUのレベルを調整する、あるいは対戦相手を選ぶ方法を解説しました。素数大富豪は初心者がすぐに詰むゲームなので、いきなり対人戦で勝てなくても、あるいは11枚の手札の扱いが分からなくても気に病む必要はありません。自分に合わせた難易度を見つけ、慣れたら少しずつ上げてみてください。

その上で、カジュアルな対戦ではいよいよ物足りなくなってきて、強くなるモチベーションが湧いてきたら、ぜひ後半の記事を読んでみてください。何もできずに負ける段階を抜けて、ガチ勢とも「勝つか負けるか」の戦いを(少なくとも、何回かに一回は)するためのお手伝いができるはずです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

素数大富豪大会「PQCS」って何?

こんにちは、さしみです。今回は、素数大富豪選手権(通称PQCS)という大会を、主催として、初めてまたは久しぶりに参加する方に向けて紹介します。怪しい大会ではなく、ガチ勢でなくても参加できることが少しでも伝われば幸いです。

素数大富豪大会の概要

素数大富豪のオンライン大会は素数大富豪の対戦が可能なサイト(通常は「素数大富豪オンライン」が用いられる)で対戦を行うことで進行するものです。多くの大会では募集がTwitterなどのSNSで行われており、参加者は事前に日程調整を行った上でサイトにアクセスすることになります。

素数大富豪オンラインは以下:

permil.net

素数大富豪オンラインの使い方は以下:

greenplus.hatenablog.com

そのようなオンライン大会で、2025年までに定期的に開催されているものはPQCSのほか、梅森戦、はち杯、金剛戦、鼎聖戦があります。

このうち、はち杯(ライト級)は1日の特定の時間帯で完結する上に、飛び入り参加が可能であることから最も敷居が低い大会です。

そのほかの大会は複数回の日程調整が必要なことがある代わりに、大会としてのシステムが充実しており、優勝者には運営よりタイトル(称号)が贈られます。その中ではPQCSと梅森戦が初めてでも参加しやすいです。

なお、マスプライム杯をはじめとする対面大会は基本的に1日で完結するため、知らない人と顔を合わせてゲームをすることに抵抗がなければおすすめできます(特にマスプライム杯、札幌杯は並行して初心者向けの大会があります)。

PQCSの概要

PQCSは2023年から毎年夏と冬に開催されている素数大富豪のオンライン大会です。2026年5月より始まるPQCS2026夏で7回目となります。

くじ運によるシードの排除とタイトルホルダー(PQCSおよび他大会の直近の優勝者)の優遇がコンセプトとして挙げられています。他にも、全員がたくさん遊べる予選リーグと、強い人をじっくり観戦できる決勝トーナメントに分かれた大会システムで、盛り上がるようになっています。

PQCSの公式Twitterアカウントは以下:

x.com

PQCS2026夏の申し込みフォームは以下:

forms.gle

制度

PQCSは予選リーグと決勝トーナメントに分かれて開催されます。

予選では全ての参加者が日程調整などに従いいくつかのリーグに分けられ、その中で総当たり戦を行います(人数の都合で1つの変則的なリーグになる場合もあります)。各試合は2本先取となります。

それぞれのリーグの上位者が決勝トーナメントに進出します。なお、PQC(PQCSの前回優勝者)は予選を免除されます。

例として、PQCS2023冬では、PQCを除いた15人が3つのリーグに分かれて対戦を行いました(画像はAブロック)。上位2人に加え、各リーグ3位のプレイヤーの中で最も成績の良いプレイヤーがワイルドカードとして予選を通過しました。

PQCS2023冬の予選リーグ表(Aブロック)

決勝トーナメントでは配置が順位で決まり、予選上位と下位のプレイヤー、予選で別のリーグにいたプレイヤー同士が当たるように組まれます。このとき、PQCは予選1位と同等以上の待遇を受けます。

決勝トーナメントの各試合は対戦する2人に合わせた日程で、個別に行われます。各試合は3本先取となります。

トーナメントの優勝者が次のPQCとして表彰されます。

PQCS2023冬では、予選通過者7名とPQCでトーナメントを戦いました。その形式は一般的なもので、ベスト4、準優勝、そして優勝が決まる形になっています。

PQCS2023冬の決勝トーナメント表

参加方法

大会情報、申し込み、予選リーグ、決勝トーナメントに分けて説明します。

大会情報は主にTwitterで配信されます。加えて、素数大富豪discordなど、素数大富豪関連情報を配信できる場所には、可能な限り情報提供を行っています。毎年4月頃と9月頃に次の大会の告知が行われるのでよく見ておきましょう。

大会の告知と同時かすぐ後に、申し込みフォームが公開されます。ここでは参加者の情報(ハンドルネームなど)を入力するほか、予選の日程決めを行います。

期間内の休日のそれぞれがいくつかの時間帯に分割されています。その中から参加可能な日程をできるだけ多く選んでください。募集開始から一定期間が経過した後、予選の日程が複数決められ、各参加者はそのうち参加可能なもの一つに割り振られます。

また、参加者はPQCSのdiscordサーバーに参加することが推奨されます。申し込み時に入力した連絡手段のほか、ここでも運営から、また参加者同士での連絡が行われます。

自分が参加予定の予選の日時に、素数大富豪オンラインにアクセスしてください。運営からの指示は素数大富豪オンライン内のチャットおよび、discordサーバーで出されます。それに従い、対戦を行ってください。

対戦時は基本的に審判と素数大富豪オンラインのシステムに従っていればルール違反にはなりません。ただし、手番は2セットごとに公平になるよう決められます(要綱を参照)。また、山札がないときにジョーカーを1枚出しして引くことで時間を稼ぐ動きが禁止されています。

予選が終わると、決勝トーナメントが始まります。見事予選を通過したプレイヤーは、勝ち残る限り試合があります。それぞれの試合の日程は対戦相手と直接相談して決めることも、運営を介して調整することもできます。

決勝で勝ったプレイヤーがPQC、タイトルホルダーです!

よくある質問

PQCSはガチ勢向け?

そんなことはありません。前回大会のPQCS2025冬では、参加者のうち半数以上が(ベスト4以上)入賞経験のないプレイヤーでした。

また、予選リーグは総当たりのため、トーナメント特有のいきなり強い人と当たって終わる、ということがありません。きっと自分と同レベルの相手と出会えるはずです。

入賞を狙いたい、ガチ勢を倒して盛り上がりたいという意欲的なプレイヤーは、ぜひDMや素数大富豪オンラインなどどのような場所でも連絡をください。いちプレイヤーとして強くなるためのお手伝いをします。

空いている日が少なくても参加できる?

できます。PQCSは可能な限り全てのプレイヤーに参加の機会を与えることを原則としています。もし全く参加可能な日程がない場合、予定が確定するのが遅い場合などは、申し込みフォームまたはDMにてその旨をご連絡ください。

日程はいつ出るの?

ある程度の申し込みが集まってから、その中で最もうまく参加者の予定が合う日時に予選を開催しています。そして、その後はそれに合わせて参加可能な方を募集しています(ここでも、どうしても合わない場合は対応します)。

そのため、早く応募をしてくださった方にはなかなか予定が決まらずご迷惑をおかけしてしまうことがあるかもしれません。ごめんなさい。もし途中で予定が変わった場合は、改めてフォームを送るか、DMにてご連絡ください。

優勝するとすごい?

私はすごいと思っています。

素数大富豪の同様の規模の大会に参加したことがある人は2026年4月時点で100人を超えますが、優勝したことがある人は11人しかいません。

また、優勝経験のあるどのプレイヤーもその時期の素数大富豪界で強者として認知されています。あなたが優勝すれば同じように歴史に名を残すことになるはずです。

やっぱりPQCSはガチ勢向けなんじゃない?

そう思いつつ参加してくれる、初心者や古参の方のおかげでガチ勢向けではなくなっています。あなたもその流れに乗ってみませんか? 初心者の友人などを連れて参加するのも歓迎です。

おわりに

イベントの主催者にとって最も嬉しいことは新しい人が参加してくれることです。そこに遠慮は要りませんし、何か貢献しなければとプレッシャーを感じる必要もありません。気軽に来てくださいね。

オンライン対戦サイト「素数大富豪+」の紹介

こんにちは、さしみです。皆さんは「素数大富豪オンライン」をご存知でしょうか。素数大富豪オンラインは素数大富豪の対人戦ができるサイトで、オンラインでのほとんどのイベントや大会がそこで行われています。

しかし、私は素数大富豪オンラインで遊ぶことのできない設定や変則ルールで遊びたいと思うことがありました。また、素数大富豪界の重要なインフラが一人の開発者(対戦ガチ勢ではなく、善意で運営をされています!)に依存している構造に危機感を覚えていました。

概要

そこで、私が開発しているのが「素数大富豪+」というサイトです。以下のリンクからアクセスすることができます。

素数大富豪+

素数大富豪+トップページ

素数大富豪+という名前は私のユーザーネームから付けたほか、本家の素数大富豪以外にも様々な変種で遊べるようにしたいという願いが込められています。

そのため、様々なルールの実装にフォーカスしており、2026年4月現在で完璧な判定付きの四つ子素数大富豪や、手札が5枚、7枚、11枚のルール、最初から革命状態などの練習に適したルールなどで遊ぶことができます。UIや使いやすさは素数大富豪オンラインのレベルに届いていないものの、アップデートが重ねられています。

素数大富豪+の使い方は、ほとんど素数大富豪オンラインと変わりません。まずは以下の記事を読んで、素数大富豪オンラインに慣れてみてください。

greenplus.hatenablog.com

2026年4月時点で異なる点を簡潔に挙げます。
・場の数などの表示がテキスト主体になっている
・手札がボタンになっている
・山札と手札の枚数が表示される
・革命時には場の数のみ背景が黒くなる
・ジョーカーは手札では⭐︎、場ではXと表示される
・ジョーカーは出すボタンを押す前にどの数として使うか選択する
・数譜の表示機能がない

特長

素数大富豪+の魅力を解説します。まずは対応しているルールの多さと、要望への対応力です。それぞれのルールの良さは実際に体感してもらうとして、こんなルールがあったら面白い、便利という希望を受け付けています。山札の内容を変える、出せる数の種類を変えるといったものであればすぐに実装ができます。

また、私は2026年2月から素数大富豪の変則的なルールで遊ぶイベント「素数大富豪百鬼夜行」を不定期で開催しています。現在は全ての回を素数大富豪オンラインで行っていますが、将来的に素数大富豪+を活用してより幅の広いルールで遊ぶことを考えています。

開発者の私が、素数大富豪界隈(Twitterで広報を行ったり、ハイレベルなプレイヤーを含む大会に関わったりする人々)との結びつきが強いことも特徴です。素数大富豪discordと呼ばれるサーバーで情報交換が行われています(詳細はDMください)が、そこに素数大富豪+の入室通知を送らせてもらっています。それにより、素数大富豪オンライン特有の人がいるタイミングが分からずマッチングしづらいという問題の解決を試みています。

おわりに

以上、素数大富豪+の紹介でした。まだまだ発展途上の部分も多いですが、独自の役割が持てるようになったこのタイミングで一度宣伝することにしました。ぜひ遊んでみてください。

好評なら開発の記録も記事にしようと思います。ChatGPTがなければ現実的な時間で作れないものでしたが、AIを使ってなおかなり苦労しました(自分の10倍くらいプログラミングの生産性が高い人にパパっと作ってほしい……)。

パズル好き必見! 素数数独作ってみた(2人目)

こんにちは、さしみです。先日公開されたyさんの素数数独がとても面白かったため、自分でも同じ形式で作問してみました。ただの素数を使ったパズルなので暗記していなくても解けます!!!(重要)(調べる必要はあります)

4/14追記:より簡単な2問目を作りました。

ルールは同じなので以下の記事を参照してください。

dango-95235.hatenablog.com

 

これです。黒枠を緑枠に変更しています。赤枠が四つ子素数なのは変わりません。

素数数独

結構気合いを入れて分岐を作ったので楽しんで(苦しんで?)もらえると嬉しいです。

解けたらTwitter(@irotirihs)のDMかdiscordに送ってください。

おまけ:簡単に解けてしまったら、以下のように条件を減らして上と異なる解(一つ)を見つけてみてください。

おまけ

作っているうちに気づいたことがかなり多いので、好評なら解説記事も書いてみたいと思います。

それから、yさんにテストしていただきました。ありがとうございます!(ちなみに結構すぐ解かれていました)

4/14追記:一週間以上経っても誰にも解かれなかったので、より簡単な2問目を作りました。素数になる条件を活用する面白さは残しつつ、数独メインで仮定も必要ないとき筋ができています。解いて!

2問目

 

第4回せきゅーん杯参加記

こんにちは、さしみです。先日行われた第4回せきゅーん杯にて、去年に続き優勝しました! 今回は、ルールの考察を踏まえつつ試合の流れを解説し、大会自体の雰囲気についても伝える記事になります。楽しみながら読んでいただければと思います。

ルールの考察については以下の2つの記事でしてあります。

greenplus.hatenablog.com

greenplus.hatenablog.com

また、3TKさんが既に解説動画を出していて、大会の形式などについてもまとめられているので、良ければそちらからご覧ください。

youtu.be

意気込み

記事に書いた通り、かなりルールの考察をしてきました。それから、素数大富豪オンラインで他の意欲的な参加者と練習したおかげで、実戦での立ち回りにも慣れることができていました。

それによって、無対策の人から莫大なアドを取れたと考えています(この辺ごちゃごちゃ言っても面白くないですが、セット勝率5%くらいいけていてもおかしくないと思います、その大きさは以下の記事を参照)。

greenplus.hatenablog.com

研究が進んでいないゲームにはやはりチャンスがありますね(合成数大富豪とか)。

 

とりあえず一言で言うと、地力の向上と対策が合わさって、

ものすごい自信がありました。

開会

参加者は全部で8人でした(全員「強い」)。大会の最初に、事前に共有されていたルールの確認を行いました。ゲームのルール以外では、2つのリーグに4人ずつ分かれて予選リーグを行い、上位2人ずつの計4人で決勝トーナメントを行うというシステムで、時間があるため予選から3セット先取でした。

最近の他の大会と比べるとセット数が多い(マスプライム杯は準々決勝まで、PQCSは予選リーグ、梅森戦は予選が2セット先取のことが多い)のは、たくさん対戦できるという点でかなり嬉しいです。自信があったため、実力ゲーになるのも歓迎でした。

予選リーグ

リーグの中で対戦2人、審判と素数判定員1人ずつで回しました。もう片方のリーグの様子があまり分からなかったのは残念ですが、大きめの数のHNPが出たときなどは歓声が聞こえてきました。

対はちさん

1試合目の相手は、はちさんでした。まだメモを取っていなかったためあまり覚えていませんが、手札が強かった中で順当に勝てた印象があります。手札ロンダリングのために2枚の合成数出しをしたところKQ(QK?)で返され、ドローのK(またはX)でなんとかカマトトできたのは覚えています。

対もりしーさん

2試合目の相手はもりしーさんでした。この試合が予選リーグで一番面白く、どのセットも気が抜けませんでした。

第1セットは先手で6-6を試みたところHNPできず、研究した手札18枚(ドローして19枚)の場面になりました。その手札は122346677889TTJJQKXでした(たぶん)。これはなんと……。

TTJK=J×918283が出せる!!

しかも4枚4桁(6247)→4枚6桁→合成数という良さげなバランスで組めました。それにしても使いにくそうだからあまり良く覚えていなかったものが揃ってびっくり。うろ覚えなので必死に検算をしつつ、相手の顔色を伺いKJQJを即出しされないかひやひやしつつラリーをしました。

6QT7に6QT9が返ってきてついに運命の瞬間が……。

TTJK=J×918283

合成数出し成功!!(ドヤァ)

まあいくら相手が挙動不審でもTTJK上がりを読めるわけないですよね。ここでせきゅーん杯の目標の半分くらいは達成したような気分です。大満足。

別に6247→KQJK=683×192J→T8T7でも勝てたんだけどね!

こちらには試合中は全く気付いていませんでした。それにしても、揃いづらいといっても全てのオバケを総合すれば4割くらいは揃うんですよね。今後はそちらから検討するようにしましょう。

第2セットは5枚出しをされました。こちらの手札は233456679TTXと弱く、しかも大きめの5枚5桁を出されたので上手く絵札を温存できません。これは万事休すか。しかし、せめて相手がブラフや絵札ロンダリング狙いのときに勝てるようにしようと、残りで上がれるようにして66T93を出しました。すると相手はカマトト。

57→T4123(さっき別の試合で見た)で上がり!!

冷静に、自分にできる最善の手を打った結果の作戦勝ちでした。これは大きい。

第3セットは6-6を試みたところ11JJQQ(JQQQJが出せると勘違い)を残してしまい大ピンチ。しかし外れた上に相手の手札が強かったため、ミスが原因で負けることはなく命拾いしました。

第4セットは相手の6-6(または先に切り札)。こちらの11枚の手札は9JKJTKと52253に分けられたのですが、後者を知りませんでした。こういう素数覚えておかなければなあと思いつつドローして切り札から出し、どうにもならずに負けました。ギリギリ覚えていないタイプの素数なので反省が大きいです。HNPも割り切ってしっかり狙うべきだったかもしれません。

気がついたらフルセットまで追い込まれていました。幸いこちらの先手、しかしまたしても6枚出し切り札残りの96457がうろ覚えでピンチになりました。ドローすると幸い3が引けて、切り札も通り57→3469で上がることができました。8とか引いていたら危なかったです。

総合すると、満足のいく立ち回りができた一方で、このルールで特に使用頻度の上がる5枚5桁の知識の穴が鮮明になりました。

対dilshさん

3試合目の相手はdilshさんでした。勝った方がリーグ1位、負けた方が2位の戦いでした。しかし、ゲーム自体はこちらが順にKKJ、KKKJTQJ、KKJを持ってあっさり勝ってしまいました。運。第2セットは相手も絵札を7枚持っていたそうです。すごい。

決勝トーナメント

決勝トーナメントは準決勝からです。時間に余裕があったため、なんと4セット先取に変更されました。他の大会で見たことがない試合のボリュームには特別感がありました。

準決勝:対3TKさん

準決勝の相手は3TKさんでした。この試合が一番の山場だと感じていました。

第1セット
3:(A2345799QQK)

さ:(QTJX466688A)
3:937
さ:D(8)8TA
3:4KQ=2^5*Q9A#

第1セットは3枚出しをされました。最大火力はKTJで、基本的には切り札で勝てないと予想されたため、ドローでKKJを揃える可能性だけ残して返しました。すると相手は4KQの合成数で上がってきました。お見事です。こちらからは6QJなど大きく返す手もありましたが、後が続かないのでどうしようもなかったと思います。

第2セット
さ:(1345667TJQQ)

3:(12334578KKX)
さ:D(7)165367
3:D(4)8XKA2K|X=T
さ:74QQTJ#

第2セットは74QQTJが見えたのでHNPしての6-6を狙いました。Kがない中で絵札を活用できたと思います。74QQTJ→57→1663も考えてはいました、こちらが有力とする理由もあると思います。66413→7QTQJは前者を知りませんでした。

第3セット
3:(A3344569JQX)

さ:(AA23469TJQK)
3:D(T)5634A3
さ:D(A)94KTQJ
3:D(7)%
さ:36A2AA#

第3セットは逆に相手から6-6を仕掛けられました。94KTQJ→12613としようか迷いつつも、絵札を引けば9KTQTJ→641213などと強い切り札で上手く上がれそうだったのでドロー。1でしたが現状維持となり94KTQJを出しました。

すると、なんと相手も94KTQJで待っていました。使いやすい素数ではありますがまさかミラーとは。しっかり復習しておいて良かったです。相手は7を使って返すことはせず、こちらの上がりとなりました。

第4セットは64からの手札ロンダリングを試みるも狙いを完璧に見破られた上に相手の手札が強く押し切られました。

第5セットは相手の先手で、KKで組み切られました。

第6セットはドロー次第でKKJ→57→87423T7と組めると思っていたら欲しいKを引けました。「話に殺到」と呼んでいます。

第7セット
3:(AA22346689J)

さ:(A3456679KKX)
3:D(K)646A23,P(2349TK)
さ:643
3:D(4)863
さ:KKJ
3:D(7)%
さ:57[GC]
さ:69A#

どちらも大きなミスがなく、最終セットになりました。

こちらの視点ではKKJがあったおかげで順当に勝てました。単に運の良い回という印象です。

しかし、相手視点では、あと1枚でKKQが揃う手札になっており、その可能性も見据えた判断をしていたようです。KKJの先出しも一見ありそうですが、手札19枚からKKJを出すとルール上多枚を使った2手で上がれないので厳しいでしょう。

ということで、ほぼ互角の戦いを、最後は運も味方して制することができました。

決勝:対dilshさん

決勝の相手はdilshさん、再戦する形になりました。dilshさんは準決勝の対カステラさんで8723(素数ではない)を出してはなぶさんを激おこにさせており、知識に少し不安が残っていそうでした。

第1セット
dilsh:(11667888TJK)

さしみ:(33559TTJQQX)
dilsh:D(1)881
さしみ:D(3)TT3
dilsh:TJK=11^6678,P(1245579JK)
さしみ:D(6)63539,P(267TQ)
dilsh:D(4)57[GC]
dilsh:D(4)166841
さしみ:633469
dilsh:754421
さしみ:XTQQQJ|X=K
dilsh:D(9)%
さしみ:5527#

第1セットは後手で、TT3で絵札を使いすぎたり、5-5に失敗したりと思い通りには進みませんでした。しかし、その後は相手より多い6枚の絵札を持ったまま6枚出しに突入し、数日前に覚えた63346Xも活かして勝ち切ることができました。TT3の代わりに953を出して、カマトトにはQTQTKJを出す手もありそうですが、相手のドロー枚数を考えると一般には勝率が高くないかもしれません。

第2セット
さしみ:(1134677TTJK)

dilsh:(1255679TTQK)
さしみ:D(3)67
dilsh:D(Q)T9
さしみ:D(5)TJ=13×534,P(467QKXX)
dilsh:D(4)57[GC]
dilsh:D(2)122=456×TQQ,P(123588JQK)
さしみ:61343
dilsh:8QT11
さしみ:KKQTJ
dilsh:KKQQJ,P(689JJ)
さしみ:57[GC]
さしみ:X7|X=5[GC]
さしみ:4T1X|X=1#

第2セットは初手にうまい切り札がなく、手札ロンダリングを試みました。すると、運の良いことにKXXが入ってきて、5枚出しで組み切ることができました。

第3セット
dilsh:(155669TTKKX)
さしみ:(122469JQQKX)
dilsh:96TTXKK|X=K
さしみ:D(3)96KQJQX|X=J
dilsh:D(3)%
さしみ:D(3)2
dilsh:D(T)5
さしみ:D(Q)Q=12×343,P(234578)
dilsh:1T563#

第3セットは相手の96TTKKKに対し、ちょうど絵札5枚と96を持っており、厳しいが言い訳のできない状況でした。とはいえ96始まりの7枚12桁を覚えていないので、祈るように96KQJQJを出すとなんと素数でした。実は96KQJQKも素数らしいです、すごい。

しかし、残りの手札は12234、ドローも3で全体が3の倍数になってしまいました。合成数もありそうでなく、仕方ないので2と12343に分けて2から出すと5が返ってきました。そしてドローがQ。さっき使った2よ戻ってこいと思いながらカマトトすると残りをHNPされ上がられました。

なお、12343の方から出すのもありましたが、相手の奇数が少ないときに有効な1枚出しを優先しました。Qの代わりに6や8、9を引いていれば5にも返せており想像以上に可能性が残っていました。

第4セット
さしみ:(122556788QK)
dilsh:(11235699TKX)
さしみ:256=2^8
dilsh:D(Q)569
さしみ:D(5)KQK
dilsh:D(1)KXQ=3×11T|X=K,P(3469TJQ)
さしみ:58X1|X=6#

第4セットは勝てましたが、85Q1に自信が持てず本来KKJが出せる手札なのにKQKで妥協してしまいました。反省が残ります。

第5セット
dilsh:(1244568TTJQ)
さしみ:(2257789JQKK)
dilsh:D(1)152461
さしみ:(5)82QJKK,P(3668QK)
dilsh:D(T)84TQTTJ#

第5セットは相手の6-6らしい動きに対応できず負けました。振り返って見ると、何か返せていれば結果は変わっていたようにも思えます。こちらからは97QKJK、相手からは84TTQJが素数のようですが、覚えていません。

第6セット
さしみ:(1123588JJQK)
dilsh:(1446699QKKX)
さしみ:8831
dilsh:D(7)9661
さしみ:KJQJ
dilsh:KKXQ=7^9644|X=J,P(24789TJKX)
さしみ:521#

第6セットはこちらの先手で気持ち良いKJQJ二刀流を組むことができました。

結果

というわけで、優勝することができました。二連覇です。

何度も言いますが、比較的実力の出る大会システムだった上に、研究で有利を取れたことが勝因だと思っています。

一方で、珍しくもない素数を覚えていなかったことで余計な心配をしたゲームも複数あり、今後の課題と感じました(課題のレベル自体は上がっているはず……)。

素数大富豪で遊ぼう会in関東のはなぶさん、ななみさん、運営ありがとうございました!

対戦相手の皆さんもありがとうございました。またお会いしましょう。

追記

大会後は交流のため食事に行きました。素数の話をいくらでもしていい飲み会は他にありません。

追記2

5枚出し→5枚出し→5枚合成数上がりを○TTYさんや31○Kさんにやってほしい。

#素数大富豪攻略 まとめ(2024年)

こんにちは、さしみです。#素数大富豪攻略 のツイートが溜まってきたので振り返ります。最近Twitterの検索で古いツイートが表示されにくい問題があり、見やすい場所に保存する目的もあります。気になったけど説明が足りていないというものがあればDMください。

 

https://x.com/irotirihs/status/1781613535774326844?s=20

ガチな戦略のメモには #素数大富豪攻略 を使ってみようかな

こんなに昔なんですね。#素数大富豪 でツイートしてしまうと素数大富豪初見の人にも見えてしまって余計な混乱を招きそうと思い、このタグを使うことにしました。

 

https://x.com/irotirihs/status/1781613945696223458?s=20

個人的には合成数の強みは

・切り札

・奇襲

・ラリー短縮

辺りだと思っている

特に、合成数を使って本来同じ枚数を切り札の前に2回以上出すことが必要な枚数でもそれを1回にできるパターンが強いと思います。

mickey57.hatenablog.com

だいたいここに書いてありますが、7枚出し合成数などは良い例です。

 

https://x.com/irotirihs/status/1786595197088051685?s=20

4枚出しが完璧だと嬉しいことの一つに、24~25枚から4枚→オバケ(12~13枚)→残り(7~9枚程度)の組み切りがしやすいことがある

このとき、例えばオバケを除いた13枚を9枚と4枚に分けるのに、多い方は一つ二つ見つけられれば良いのがポイント

当たり前だけど9枚出しが全知である必要はない

ある手札を2つの素数に分けるとなったときに、少ない方をボトルネックにしないのが重要です。9枚出しはなんでもかんでも覚えるというわけにはいかないので、見つけたときに残りの4枚は高確率で出せてほしいわけですね。

これは結構基本的な概念で後でも何度か言及しそうです。

 

https://x.com/irotirihs/status/1787342430662221922?s=20

(12枚で)初手KKは6.4%、初手KQは13.9%、和集合は18.3%

意外と出るし被らない

KKもKQも結構揃う確率が高く、しかも独立に揃うので合わせるとさらに存在感が大きいです。使いこなせることが重要だと分かります。

 

https://x.com/irotirihs/status/1790191819160228212?s=20

一通り素数覚えてそうな相手との知識差の見積もり、偏ってはいると思う

KKKQをケアすればKKQTは出せるけどKKKQQQJを持たれてるのに7枚で突っ込むのは怖くてできない

実際のところ、KKQTにKKQKやKKKTを返す知識と発想のある相手というのはタイトル狙えるレベルに限られるかもしれませんね。逆にKKKQQQJは流石に皆さん覚えていませんかね? 並びの複雑なKKKJTQJ辺りがKKQKと並ぶイメージです。なんにせよ、本来通らないはずの切り札を使おうとするのはある程度の度胸と人読みが求められますね。

 

https://x.com/irotirihs/status/1793305314659570010?s=20

もしかしてKKKQQT=2×5×Q31×T667191って揃えば強い?

実はマリンさんmickeyさん辺りは覚えてるのかな

素因数のQも絵札なら相手のKKKQQJをブロックします。使おうと思って覚えてはいますが枚数の問題で6枚出しが難しかったり、1が多いのでそもそも革命の方が良かったりして役に立ったことはまだありません。6枚出し合成数上がりとは意図が異なります。

 

https://x.com/irotirihs/status/1793869244700172668?s=20

強いけどあと1年くらいは自分にはできないと思ってる戦術を挙げておく

5枚出しができるなら14枚出しを大量に覚えて5→KKQKJ→14で組めばいい

「4枚出しが完璧だと〜」のツイートと思想は同じで、14枚出しをそこそこ覚えれば5枚出しは分かるので組み切れるだろうということですね。切り札がより頑強な6→6→12との差別化も5枚出しなら組み合わせの大半をカバーしうるということです。ただし、5枚出しについても実際それだけの知識がある人は少なく、2026年時点の自分にもありません。誰かやってほしい。

 

https://x.com/irotirihs/status/1793869907580567733?s=20

このゲーム、できるだけ多くの手札を持った状態で勝ち確定の状況を作るのが強い

だから上がりで出す札は多くできるならした方が楽なはず、しかし実践している人をあまり見ない

あと一手で上がれる状態でも残り2枚で手番を奪われたらどうしようもないですよね。一方で、残り14枚あるとか、KKを残しているとかであれば、チャンスはいくらでもあります。そうすれば、切り札が絶対的切り札でなくても勝ちを狙えるのではないかという話です。

 

https://x.com/irotirihs/status/1795847911349367237?s=20

m型超多枚のように後ろに絵札を並べる素数の探し方は、3の倍数以外にも11の倍数に気をつける必要がある

頭につけるものを11で割った余り次第で、素数が作れる組み合わせが無視できないほど増減するかもしれない

次と同じです。

 

https://x.com/irotirihs/status/1795999094516699336?s=20

超多枚のmod 11について考察する

頭を固定するタイプの場合、頭を11で割った余りをその絵札剰余と定義する

また、TJQKの絵札剰余をそれぞれ1枚につき-1,0,1,2とする

このとき、絵札剰余が11の倍数となる頭と絵札の組み合わせでは絵札だけをどのように並べ替えても素数はできない

たとえば、98876654432はKKQQTJの並び替えを後ろにつけられません。これは結構不便なので、そもそも数札部分を降順以外にした方が良いこともあるのでは? なんて話もあります(ちなみに私はこれだけ特別に98876652434KKQTQJを覚えています)。

 

https://x.com/irotirihs/status/1798552417501589846?s=20

KKXQQQTTT持ちで9枚出し勝てるの神秘だな

6~8枚ではKKK始まりの素数が出せない関係で負けるので

KKKQQTのような合成数を除けば、基本的にJがないとKを末尾に回すことになり切り札が弱くなります。しかし、KKQQQTTTJについては(Xが1枚ずつなら)相手側もmod3の関係でX=Kとできず、KKQJQJTJJ以下しか出せないので勝てるわけですね。ちなみに10枚でも負けます。

 

https://x.com/irotirihs/status/1799294909561934177?s=20

あらゆる戦術で「狩られない」ことが大事、自然と「狩る」方の力は身についてくる

5枚9桁を1つも知らないと相手の98QTJにKTTQJとかを返さないといけなくなることがあります。あるいは、KKKTTJを持っていても知らなければKKQQTJを通されてしまうかもしれません。こうなったらカモで、大きく損をするので、素数は広く浅く覚えておくことが大事なのです。そして、一つの枚数を極めるのは、後で十分というわけです。

 

https://x.com/irotirihs/status/1800556218886545649?s=20

3枚被りというのは非常に重い

25枚Xなしの条件で、

9988665241(10枚3ペア)が揃う確率は18%

9998765213(10枚スリーカード)が揃う確率は15%

これの元ネタですね。この2つは大体同じで、2ペアとスリーカードなら後者が揃いづらいという事実の方が重要かもしれません。超多枚やオバケを使用頻度順に覚えるときに、3カードの順位を落とすなどして活用すると良いでしょう。

greenplus.hatenablog.com

 

https://x.com/irotirihs/status/1803233866716684420?s=20

ジョーカーサイクル

3人(以上)対戦で手番が連続するA,BがXを1枚ずつ握っているとき

B: 5

A: X→全出し,P(5X)

B: 7

A: X→D(7)57→D(X)2

B: カマトト,P(57)

A: X→全出し,P(2X)

を繰り返すことでAが任意の回数HNPを狙える

(結託を推奨するものではありません)

3人対戦は結託に限らず、噛み合いによって理不尽な負け方をしがちだと思っています。第4期鼎聖戦の時点で、1位のポイントが抜けているなどのときに、結託するのは禁止まではされていないようですね?

 

https://x.com/irotirihs/status/1808034604307435658?s=20

プレイヤー間の相性について考察していたら、手札の不利を逆転したいときは相手によって戦術を変えられると強いという割と当たり前の結論が得られた

手札の不利を逆転するときに、絵札を上手く使って相手を消耗させて上がりを目指すのと、超多枚をぶち込むのとは人によって対応のしやすさが大きく変わりそうです。その辺り、相手が苦手な方を使い分けられると強いのかなと思いました。

 

https://x.com/irotirihs/status/1812312308301111359?s=20

切り札(その時点で返されにくい素数)を必ず用いる組み切りの、ラリー回数の分類として

・砲撃(切り札→残り)

・3手組み(先行札→切り札→残り)

・ラリー(先行札→(先行札→)^n→切り札→残り)

を提案しています

構造的には全てラリーの一種と見ることもできて面白い

今は「3手組み」は「オーソ」と呼んでいます。オーソも広義のラリーに含める考え方もあります。

 

https://x.com/irotirihs/status/1814960577124655263?s=20

奇数の中では9が余ると言われがちだが、実は5がないときの7の方が余ったときのダメージは大きいかもしれない

1は絵札の分解や革命、3も絵札の分解、7はグロタンカットに使う一方で、9には固有の役割がないため余りやすいという説があります。ただ、9は同じ桁数で強い素数を出すのに役立ち、上級者はそのため(ちょうど余っているからでもあるかもしれませんが)に9始まりの素数を多く覚えています。個人的には、グロタンカットで使えない7が余っているときの方が知識的に厳しいと感じる機会は多いです。

 

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自分では攻めに使わないとしてn枚2n-1桁を覚える意義は何か

一つは、狩られない、知識の隙を突かれないため

7QTQJのような大きめの5枚9桁を初手に出されたとき、8,9始まりの素数を全て知っていれば5割返せるが、逆に一つも知らなければその確率は3割まで下がる

少しでも覚えていれば効果の大部分は得られる、と続きます。とにかく幅広い枚数・桁数の素数を覚えることは重要ですが、相手が切り札っぽく出してくる5枚9桁や6枚11桁に返すための素数は特に使用頻度が高くなりますね。

 

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意外と抜けやすい5枚9桁

任意の数札とTQKX、何通り出せるか試してみてください

8TKQKや7KTQJなどがありますが、9などいくつかの数札で始まるものはありません。

 

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手番ミスはセット不戦敗とするのが正当性が高いだけでなく、実はミスした側の損も意外と少ない

もともと後手のセット(上級者では勝率3割)が負けになるだけなので

後手なのに全出ししちゃった、で手番を入れ替えてもらったら手札が弱くて負け、次のセットも後手なので負けて2連敗、ということはあります。潔く負けを認めて次の先手で勝つ方が良い、また手札の強さに応じて手番の入れ替えを提案したりしなかったりするセコいことをさせずに済むと思っていますが、それぞれの大会のルールに従いましょう(金剛戦では手番の入れ替えを禁止)。

 

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実戦詰め素数大富豪

1123334666778899JJQQKKX

一応人間にできそうな案

1679616=2^8×3^8→KKKQQJJ→79433

実際は7枚出しで撹乱しようとしたところKKKが出せなくなって負け、山札回収なら結果論ですが有利でした

KKKも出せますが残りが146668899JJQQなので組み切りづらいです。KKKQQJJからの組み切りをバックに7枚出しHNPを狙うのでも悪くないでしょう。

 

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1,1,-6ブースター

1000994が17の倍数であることを利用して

魔神ブースターの並びに対して

ABCABCDEF≡ABC×6+DEFとできる

残りは1003を引いて頑張る

1001チェックを通すために、3桁の並びを連続させることはよくあります。それに対して、他の素数の倍数判定も簡単に行う方法を考察していました。

 

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5枚10桁(大会使用頻度順)

KKQTJ 213回

KKQKJ 165回

KTTQJ 65回

QJQTK 45回

KQKQJ 43回

KKJTJ 32回

KQJJJ 22回

JQQQJ 20回

TQTTJ 13回

KQTKK 12回

KQTTK 10回

TTJJJ 8回

JJTKJ 4回

KJJKK 2回

QQKQK 2回

KJKJJ 1回

QKKKK 1回

大会での使用頻度は実際に覚えるときの重要度とかなり強く関連します(使わないけど知っておくべき、あるいは特定の状況では非常に強いものなどは例外になりうる)。中級者はQJQTK、上級者はJJTKJまで覚えてみましょう。

 

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意地悪 #素数大富豪攻略 情報

JKKQK

TJKQK

(どちらも有名切り札の並べ替え最小)

面白いのでTJKQKを覚え、出して損をする場面でなければ出すようにしています。相手の絵札が4枚以下の場合などは特にKKQTJの代わりに出す意味はありませんが、革命下ではTTJJJ以外の下を取れるのが役立つかもしれません(TTQKK? 知らないですね)。

 

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現行の大会ルールだと6~10桁のHNP狙いに丸々3分かけられることもあるのでそういうときは29まで割りにいっても良い

時間を稼ぐ手段は単独ジョーカー、目的はHNP前提で残りが確定している組み切りなどです。どこまで割るかは人によります。最近は計算の早いプレイヤーが複数人おり、せきゅーん杯などでは持ち時間を活かして6枚6桁の判定をかなり先(97など)までしていたように思われます。

 

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後手KKQTJってどれくらい通るの? という話

相手が全出しやカマトトで見せた絵札が少ないほど返される確率が低くなる

標準的な場合で普通に3割くらい返されます。とはいえ、全出ししても次は相手の手番ですから、7割勝つのは難しいかもしれませんね。Kが2枚見えていたら大人しく全出ししましょう。

 

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これ、本当に素数表を用意して

「これを使いながら覚えてください、大会で通用するレベルに鍛えます」をやると良いのかもしれない

いくらでも鍛えるのでDMください。

 

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相手が数札を何枚、絵札を何枚使わされると組み切りが崩れて困るのか

考える必要性に気づいてしまった

特に絵札は何枚か使うと5枚出し以上の切り札が消滅することが多いですね。枚数を数えて、適切な立ち回りをすれば想像以上に相手を出し抜けます。数札についても、KKKQを持っている相手が6枚6桁に小さく返したところ(KKKQが)なくなった、などということはありそうです。

 

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8枚16桁切り札合成数としては最強の実用性を持つ

KKKQJQQQ=2^2×7×T1×548351×846779

KKKJJTTJに返せるこのオバケは、相手が8→8→5〜6ならなんと2割以上の場合で数札部分が揃えられる

ちなみにその場合9枚出しに切り替えられても勝てる

ほとんどロマン砲ですが、相手が57を連発してからKKKJJTTJでの組み切りを試みた、別の枚数でのラリーの後こちらの回収に対してKKKJJTTJからの即上がりを試みた、などの場合には使用機会があるかもしれません。まあそもそもTTTJJJKKXをちょうど持っていると8枚出しのKKKJJTTJ・KKKTJTTJが数少ない切り札になる、という事実自体あまり実戦では使いませんが。

 

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後手KQは意外と通る

KKは条件のない25枚でも71%しか揃わず、カウンティング次第では確率が低いときを狙える

たまに実戦でも見ます。流石に勝率3割だと心もとないですが、5割くらいなら全出しより良いのかもしれません。

 

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手札探索では絵札の多い特定の組み合わせで明らかに想定より長時間かかることがある

確率的に困難、11の倍数が確定しているなどの可能性を排除した上で、絵札をくっつけてみるなど少し条件を変えると上手くいくかもしれない

いつも「素数大富豪 手札探索」にはお世話になっています。アルゴリズムの穴だけでなく、そもそも組み合わせが多すぎるパターンもあります。上手く並びを固定してあげると探索がしやすいと思っています。

 

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9,8,6,4から4枚以下+絵札8枚以下はもはや必須級

986QJTQJみたいなやつの一般化です。どうせ数札を固定するならこの辺りの組み合わせが大きい、偶数を多く使う、57のドローを活用できるなど便利です。逆に、絵札を固定したものもある程度は覚えると良いでしょう。

 

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11枚時/24枚時 メイン戦術

2枚/2〜5枚 オバケ

3枚/5〜7枚 ラリー

3〜5枚/8〜11枚 オーソ

7枚〜/15枚〜 枚数攻勢

手札枚数によって上がるまでの手数が変わるというだけです。ただし、この分類と切り札の傾向もそこそこ被っており、面白いことが起きています(後のツイートにあるかも?)

 

https://x.com/irotirihs/status/1857001755671667008?s=20

KKKX込み絵札10枚でラリーすると、桁の割に大きな素数を作れない場合3回も出せば絵札差は埋まる

手札24枚から6~7枚出しならむしろちょうど良く残りで上がれそうだが、5枚出しは意外と危ないことが分かる

絵札が10枚あると、相手の絵札は8枚以下なので、相手より1桁大きい素数を2回までは確実に出せます(自分が最初に出すn枚n桁を含めれば3回)。これが6~7枚出しのパターン化に繋がってきます。

 

https://x.com/irotirihs/status/1857338570455015558?s=20

知っている初手多枚出しを書き出してnishimuraさんのシミュレーションで一つも揃わない手札を出して眺めている

(KKJ等含めどれか揃うのは約58%、揃わない中では絵札5枚以上が36%→15%となっており面白い)

初手多枚や分かりやすい切り札が揃う確率が当時の知識では58%だったようです。他の勝ち筋と組み切れない分を相殺するとしてやはり全出しするのは4割くらいでしょうか。

 

https://x.com/irotirihs/status/1857349290622148807?s=20

初手の絵札6枚(4枚被りなし)で5枚10桁以上が作れないのは、おなじみのTTJJQQの他にはTTQQQKのみ

4/7-QQTQTKは4/7-QQTTJJ等を除けば最も重要かもしれない

最も重要かは分かりませんが覚える価値はあります。12も13も分解できることで使用頻度も高くなっています。

 

https://x.com/irotirihs/status/1868605630807994613?s=20

一競技勢としては、安易な山札回収に対する制裁はルールではなく相手プレイヤーによって行われてほしい

(例: 9TQTJをKKQKJで切って全出ししたら残りの手札をKKQで組み切られた)

バーストルールなどなくてもなんでも回収していたら強い相手には上がられますよ、という話です。そうでもないことはあります(手札が極端に強い場合など)。

 

https://x.com/irotirihs/status/1870320387332137460?s=20

11枚中X1枚のとき相手にXがある確率は28%(12/43)

K→X→残りよりはQK→残りの方が相手に何もさせない確率は高いことが多い(A2345の枚数による)

nishimuraさんが初手K出ししたのを見て初手QKとの比較を行ったものです。本人により追加の考察がされています。

2024年の雑談

 

https://x.com/irotirihs/status/1872252096990634017?s=20

(全て6枚6桁→)

TQTTAA→KKKQQJ→57→8629

9KQKTJ→QTQTKAA→86257

KKKQQJ→TQTTAA→57→8629

の使い分けのように、

絵札が10枚と切り札があるときに相手より1桁大きい素数を2回出せることを利用した組み切りが存在する

名前「ダブルシーリング」とかどうですか

ダブルシーリングの名前が初登場です。絵札が多いとラリーを妨害されづらいことは2023年の時点で一部には知られていましたが、絵札の枚数関係から論理的に可能な組み切りの型を示したのは(少なくとも公開情報としては)私のツイートが初だと思っています。もう少し早く言っておけば良かった。

 

https://x.com/irotirihs/status/1874104374030721155?s=20

理論値的な組み切りを目指す考え方の登場が最大の区切りだと思っていて、これからは全ての枚数でそれを追求するだけ

これは一般組み切りで示しました。既に、一般組み切りが可能な状況については(広く知られている立ち回りを習得した上で)知識を増やせば強くなると言えるでしょう。とはいえ、不利な手札からの逆転手段などはまだ立ち回りに伸びしろがあると感じています。

greenplus.hatenablog.com

 

2024年のものは以上です。2025年のものも気が向いたらまとめます。